
北海道の北部では、ササの草原が多く見られます。このササの草原は、人間の活動や自然の災害によって、形成され、森林の再生が困難になっているところです。明治以降この地の開拓が進むにつれて繰り返された山火事や、1954年の洞爺丸台風に代表される風倒被害が、その主な原因です。
この道北の地には、アカエゾマツやトドマツなどの針葉樹とミズナラやハルニレなどの広葉樹が混ざった森=針広混交林があり、そこにはヒグマ、エゾシカ、オオタカ、フクロウなどの動物が棲み、エゾエンゴサク、ミズバショウ、エンレイソウなどの草花が生える、豊かな森林生態系がありました。
人間の活動や自然災害によってできたササの草原は、この地の厳しい自然環境ゆえ、自然の力だけで森林に戻るためには、非常に長い年月がかかってしまいます。この地に再び豊かな森林生態系を維持する為には、私たちの知恵と力を結集して、そのきっかけ作りをする必要があります。私たちや私たちの次世代の、豊かな未来の為に。